“ひとりでも「自分らしく」泊まれる宿”
“ひとりでも「自分らしく」泊まれる宿”・・・
コロナ禍が始まって以来、当館のキャッチコピーとなりつつあります。
ひとり旅の方だけのお宿として営業させていただいているわけではないのですが、コロナをきっかけにご利用がとても増えました。
実はコロナ以前から傾向はありましたが、一段とひとり旅のお客様が増えたのは、
やはりこの時期からだと思います。
2020年の春、桜は例年通りに満開を迎えましたが、緊急事態宣言の発令で
吉野山の宿や飲食店はキャンセルが続出いたしました。
グループのご予約はもちろんのこと、友人同士の旅行や高齢ご夫婦のご予約が相次いでキャンセルされました。
そんな中、ひとり旅のお客様はあまりキャンセルされる方もなく、吉野にお越しくださいました。
2020年の春・吉水神社からの一目千本
当館ではコロナ以前の2019年まで、吉野の春は超繁忙期ということで、
ひとり旅のお客様はほとんどお受けしていなかったのですが、
コロナでキャンセル続出の為にひとり旅のお客様をお受けすることにしたのです。
緊急事態宣言の範囲が全国になった4月16日までの間、当館にお越しくださったのはひとり旅のお客様だけでした。
実際のところ、お客様を受け入れるより休館にしてしまった方が良いかもしれないという考えにもなりましたが、
コロナと関係なく桜は綺麗に咲き誇り、またこの年は10年に1度の桜の当たり年だったので、
お客様に是非見てもらいたいという思いの方が強く、積極的にひとり旅のお客様を受け入れることにしました。
このことをきっかけに吉野館はひとり旅のお客様プランを作り、
桜の時期も2部屋だけではありますが、毎年ご予約を受けさせて頂いております。
ひとりでも自分らしい旅のスタイル
オフシーズンに至ってはさらにひとり旅のお客様の受け入れを増やし、2~3人の8畳タイプのお部屋も稼働させております。
当日の予約状況にもよりますが、広いお部屋でゆっくり過ごせていただけたりもします。
行きたい場所や見たい場所はひとりの方が自由度は高まります!
普段と変わらず「自分らしく」いられる、そんな旅のお手伝いができる場所として、
吉野館は在り続けたいと思います。
吉野館 女将